【一生おいしく食べたい～やっぱり一番の幸せ～】

当院には子供さんから80代、90代の方まで、幅広い年齢層の方が通って下さっています。子供さんをはじめご高齢の方も定期的なメンテナンスの来院割合が高く、当院の特徴の一つだと感じています。お口のトラブルを治療するのが歯科医院の役目ですが、そうなる前にメンテナンスをすることも歯科医院の大切な役目だと考えます。何歳になっても、ご自分の歯でおいしく食べたい。また、特別な日にお孫さん達と一緒に楽しい食事に出かけたい。年齢を重ねることで、若い時には気が付かなかった幸せを噛みしめたいのではないでしょうか。
しかし、残念ながら年齢を重ねることは良いことばかりではありません。ご高齢の患者様を診させて頂き感じることは、やはり徐々に歯磨きができていた所が磨けなくなっていくという現実です。また加齢変化や薬の服用による唾液の減少に加え、歯ぐきが下がることによって軟らかい歯の根っこの部分が出てくることで、むし歯のリスクも高まります。また免疫力の低下により歯周病の進行などの問題も出てきます。つまりご高齢になると、「今までと同じ」では、お口の健康を守ることが難しいのです。
当院では、「一生おいしく食べられるお口の状態にする」を目標に、日々の診療に取り組んでいます。そのためには、できるだけ早い段階からの定期的なケアが有効ですが、遅くとも５０～６０代で取り組みを始めるのが理想的です。年齢的に仕事も家庭も最も充実する時期に、特にお口のトラブルを感じていない方が歯科医院に通うことは難しいことではありますが、逆にもっともチャンスでもあるのです。当医院では、お口のトラブルを生じないようにお手伝いをしておりますが、やはり年齢と共に避けられないこともあるのは事実です。ただ、そうなった場合には、痛みを取り除き、歯周病治療や入れ歯治療などでしっかり噛むことができるお口の状態にします。また定期的なメンテナンスでちょっとした患者様の変化にも早めに対応し、必要があれば他科の先生と連携をとって治療を行います。また歯ブラシや歯磨き粉なども、その方のリスクに対応した物をそろえております。
食べたもので身体は出来上がっています。食べることは生きることです。ご高齢になればなるほど、「おいしく食べられる」ことは健康と幸福感に直結し、生きる上で重要になってきます。これは、長く診療をしてきて多くの患者様の声を聴いてたどりついた真理だと思います。是非当院を上手に使って頂いて、「おいしく食べる幸せ」を感じて頂きたいと思っています。