ホワイトニング

【白くなるだけで本当にいいの?~やっとお勧めできる方法に出合えた~】

【白くなるだけで本当にいいの?~当院でのホワイトニングの位置づけ~】

「芸能人は歯が命」というキャッチーなコマーシャルが流行ったことがありましたが、いつの時代も「白い歯」は憧れです。また、髪の毛やネイルのように、カラーリングを気軽に楽しめる良い時代になりました。「歯」については、髪や爪と違い白以外のカラーリング希望はないですが、最近は美容院やエステでもセルフホワイトニングが導入され、よりホワイトニングが身近になってきた気がします。しかし、実はホワイトニングには色々なアプローチがあるのです。一度はホワイトニングに挑戦してみたものの、痛みや苦痛に耐えた先に手入れた「白さ」は思っていた透明感のあるものではなく、艶も魅力のない白さだった。そんな経験がある方もおられるかもわかりません。歯科医師として私自身もホワイトニングには魅力を感じていましたが、本当に白くなるだけで良いのか疑問をもっていました。見せかけの白さだけの追求ではなく、歯科医院ならではの審美・お口の健康を兼ね備えたホワイトニングで身体も心も健康になれないか、そんな想いで当院では令和2年3月より、新しいホワイトニングシステムを導入しました。分割ポリリン酸を使って、歯を強くしながら白くするという画期的なシステムです。特徴や詳しい施術方法などはまたの機会に書かせていただきますが、歯科医院ならではの頼もしいホワイトニングだと自信をもってお勧めできます。ただ、今のところ当院では主に定期メンテナンスに通われている方で、ご本人のご希望のある方のみにホワイトニングを行っています。基本的には、初診ですぐホワイトニングを行うことはありません。必ず一度お口の中を診させて頂いてからにしています。その一つ目の理由は、「気になっている歯の色を白くする方法」が「ホワイトニング」なのかどうかわからないからです。詰め物やかぶせに色がついている場合、歯の表面に汚れがついている場合、むし歯で歯が黒くなっている場合など、ホワイトニング以外の処置が必要な場合もあります。二つ目の理由は、エステではなく医院で提供するホワイトニングだからこそ、見た目だけでなく、トータルでの健康美を患者様に手に入れていただきたいと思っているからです。とりあえず歯の色だけきれいにしても、歯自体が悪かったり、歯ぐきがしっかりしていなければ、良い状態を保つことはできません。当院でのホワイトニングの位置づけは、美容ではなく色々な治療方法の一つです。適切な診断のもと、患者様とご相談しながら計画的に行っていきます。例えば、結婚式までにホワイトニングをご希望の場合は、もちろんお式までに審美的な回復を優先させます。歯の色も気になるけど痛くて噛めないのも困っている方であれば、むし歯や歯周病の治療を先に行い、かぶせを入れる前にホワイトニングをすることで、きれいで噛める健康なお口を作り上げることができるでしょう。目先を優先させる場合もあれば、将来を見据えて取り組む場合もあります。患者様のことがしっかりわからなければ、治療計画はたたないのです。
きれいな口元は自信と笑顔に、しっかり噛めることは健康と幸せにつながります。芸能人でなくても、歯は生きることにつながるのです。歯科医院でのホワイトニングもいいなあと思われる方は、一度ご相談下さい。

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