みよりなのはな歯科の院長が院長になるまで

院長が院長になるまで

歯科医になったわけ

 近頃「どうして歯科医師になったのですか?」という質問を特に若い人から受けることが多くなりました。将来を真剣に考える時には先輩のアドバイスが欲しいものです。ただ私の場合は恥ずかしながら立派な理由はありませんでした。

漠然と医療系にすすみたいとは考えていましたが、特に何か夢があったわけではありません。浪人せず合格するであろう地元の歯学部を受験し合格しました。

大学生活を始めたものの一般教養は基本的には高校時代の勉強の延長という感じでした。真面目に勉強し、試験に落ちることもなく最初の2年が過ぎました。

当時は3年生から専門分野の勉強がはじまりました。
ところが実習がはじまると私は愕然としました。筆記の試験では常に上位に入っていたのに、実習試験になると全くダメだったのです。

考えてみれば歯科医師というのは学んだ知識を技術として患者さんを治療するのですから、実習があるのは当たり前です。ずっと研究室にいるのなら必要ないかもしれませんが、臨床に出るのであれば技術抜きでは考えられません。

一般サラリーマン家庭で育った私は、歯科医師という職業についてあまり考えず歯学部に来てしまったのです。本当に恥ずかしくて穴があったら入りたいぐらいですが・・・。

実習はいつも居残り組。優しい同級生が色々と助けてくれました。今でも感謝しています。
実習がダメな分筆記の試験は必死で勉強し、いよいよ臨床実習が始まりました。

その頃の私は将来研究の分野にすすもうと考えていました。大学院にいって基礎研究をして論文を書いて学会で発表する方が自分には絶対向いてると思っていたのです。
まわりには手の器用な同級生がいっぱいいました。
到底かないっこないと思っていました。

ところが私はまた迷うことになってしまうのです!?

いざ臨床実習がはじまったものの緊張してうまく患者さんと話すらできません。上の先生の指導のもと患者さんを診療するのですが、何時間もかかってしまうこともありました。
こんな状態ですからますます「やっぱり研究職につこう」と思うはずなのに・・・・、なんと私は「診療がしたい」と思ってしまったのです。それも

「ものすごく腕のいい神様みたいな歯科医師になりたい」と!!!

患者さんと接することが楽しくてしょうがないのです。ちょっとした興奮状態というのでしょうか?もちろんまだ学生の身ですから、ほとんどが先生のアシスタントです。でも今までと違う何かを感じたのです。自分の技術で患者さんを治したいと強く思いました。

単純な性格の私は卒業後臨床の道にすすみました。

そして12年後こうして歯科医院を開業することができました。
昔の私を知っている人はみな驚きました。
一番びっくりしているのは私かもしれません。

開業までの12年間苦しかった事がたくさんありました。「やっぱり私には無理なんだ」と思った事、「もう診療はやめよう」と思った事、泣きながら帰り道車を運転したことも何度もありました。同級生より大分遠回りしたかもしれません。でも結局続けることができました。苦しかった事以上に嬉しかった事、楽しかった事が多かったからだと思います。開業しようと思えるだけの技術を身につけることができました。
支えて下さった方々には感謝してもしきれません。

患者さんが私を育てて下さいました。

「歯科医師になって良かったですか?」という質問なら自信を持って何の迷いもなく「本当に良かった!」と言えます。

技術の向上に終わりはありません。また診療には技術と同じぐらい大切なものがたくさんある事にも気づきました。
開業という新たなスタートにたてた事に感謝し、歯科医師として、今度は院長としてスタッフと共に頑張っていきます!どうぞよろしくお願い致します。

みよりなのはな歯科

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