みよりなのはな歯科とは

【院長は孤独?~「歯医者あるある」にせまる~】

【院長は孤独?~「院長あるある」にせまる~】

どこの業界にも「あるある話」があると思いますが、歯科業界にもいくつかありますのでご紹介します。
「歯科医院のにおいに慣れすぎて、全く自分ではわからない」
⇒特に昔の歯科材料はにおいが強くて、着替えても車の中が歯医者のにおい…なんてことも多かったです。
最近は大分においも少なくなってきた気がしますが、もう私にはわかりません。
「場所を説明する時に『〇〇歯科の先で、△△歯科医院のところを右に曲がる。』など歯科医院が目印になる」
⇒街を歩くと、あれだけ目にするコンビニよりも歯科医院の方が多いという現実。冗談抜きに街のランドマークとしても使えないことはなさそうそうですが、やはり歯科業界に限られるようです。特に歯科商店の方やメーカーの方はこの傾向が強いです。
「自分の歯の治療は怖くて、中々治療に行けない」
⇒これは断然歯科医師ですね。色んなことがわかっているだけに、想像するとこわいというパターンです。
また「院長限定あるある話」もあります。それは
「やっぱり院長は孤独である」です。
⇒同窓会などで集まると、仲の良かった者同士での会話が弾みますが、今の自分の置かれている状況が似ていると共感できる部分がより多くなります。勤務医として雇われて働いている場合もそうかもしれませんが、独立して医院を経営しながら、歯科医師として働く院長同士が集まるとかなり高頻度で出てくる話題です。比較的に院長は男性が多いので、女性スタッフと自然に距離ができることが考えられます。これはしょうがないことかなあと思います。また、勤務医と比べて医院の将来を左右する重要な決定や医院の全ての責任、経営のための様々な業務や金銭的な事など、院長が背負うものは確かに多いです。いくら周りにたくさんのスタッフがいても、精神的な部分までは誰も助けてくれない寂しさやつらさで「孤独」を感じてしまうということでしょう。
⇒私の場合はというと、愛する家族がいても信頼できる友達がいても、最後は一人になるという悲しさというか寂しさはありますし、年齢を重ねることへの不安ももちろんあります。でも院長だから仕事を行う上で「孤独」を感じているかと言われると、私自身が女性というのもあるのかあまり感じていません。でも勤務医だった頃の方が、院長になった今よりもずっと「孤独」を感じていたよう気がします。今でも忙しさと責任で、逃げ出したくなることがたまにはありますが、院長を辞めたいと思ったことはありません。新人の頃、難しい治療は嫌だなあと思っていたのが、いつの頃からかやりがいを感じ、”何とかしてみせる”というどちらかというとワクワクする感覚に変わっていきました。この気持ちと似ています。「責任の重さ」が「やりがい」へと段々変わっていきました。やっと周りをみる余裕ができたからかもしれませんし、そう思わせてくれる体制で支えてくれているスタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。また「院長」には、もう最初から「責任」も「忙しさ」もセットされているということに、改めて気付いたからかもしれません。院長は自分が選んだ道です。今は縁あって一緒に働いてくれているスタッフがいるだけでも、本当にありがたいことだと思っています。各々の立場でみんな頑張っています。勤務医の頃はスタッフに対して「自分を助けて欲しい」という気持ちが強かったですが、今は信頼できるスタッフに囲まれ、「信じているからまかせるね」という気持ちになれることは幸せだと感じています。
最後に私なりの「院長あるある話」の考察ですが、「院長だから孤独を感じるわけではない。孤独を感じることは誰にでもあるけれど、ちょっと落ち着いて周りを見てみると有難さに気付いて孤独感が減るかも」です。
当たり前…の結論になってしまいましたが、家族に対してもそうだなあと書きながら思いました。

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